一関・平泉

互助の力で明るい社会 一関地域防犯隊 50周年、決意新た

一関地域防犯隊発足50周年記念祝賀会で、永年勤続者として感謝状を贈呈された隊員ら

 一関地域防犯隊の発足50周年記念祝賀会は2日、一関市赤荻のレストラン古戦場で開かれた。隊員ら関係者が半世紀にわたって安全・安心なまちづくりに尽力してきた組織の歴史を振り返り、明るい社会の実現に努める決意を新たにした。

 隊員や関係機関・団体の来賓ら約50人が出席。髙橋芳宏隊長は「今もなお活動できているのは、先輩方が築き上げた熱意のたまものである土台があるからこそ。継続、発展に欠かせない隊員の若返りも課題だが、少しでも若く元気なうちに明るく住みよい社会に結びつくよう互助の精神で引き続き頑張る」とあいさつした。

 隊員を30年以上務めた永年勤続者8人に対し、一関地域防犯協会の小岩明美会長が感謝状を贈呈した。来賓で勝部修市長代理の髙橋邦夫副市長、一関署の菅崎文雄署長、小岩会長の祝辞に続き、同協会の桂田芳昭副会長の発声で乾杯した。

 同隊は旧一関市時代の1970年、岩手国体の開催に合わせて市民の自主的な防犯活動を推進するために設立された。地域のパトロールといった長年の活動が評価され、2007年に防犯功労団体として警察庁長官・全国防犯協会連合会長連名表彰を受賞。16年には2度目の岩手国体で市内会場の警備などに従事した。

 現在の隊員は67人、平均年齢73歳と高齢化が進んでいる。勤続41年で感謝状を贈られた浅井憲悦さん(73)=大手町=は「最近はマラソンや花火大会など市のイベントで警備に駆り出されている。奉仕の気持ちでやっている。活動はあまり知られていないと思うが、若い人に入ってほしい」と世代交代を期待していた。

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