奥州・金ケ崎

給食献立の参考に 食改育成研修会【奥州】

「子どもたちに伝えたい味」をテーマにしたメニュー作りを行う奥州市の食生活改善推進員

 奥州市食生活改善推進員を対象にした育成研修会が3日、同市水沢聖天の水沢地区センターで開かれ、参加者が「子どもたちに伝えたい味」をテーマにした10数品を調理した。同市は2019年度内にレシピをまとめて冊子を作り、給食の献立の参考にしてもらうなど普及を図る考えだ。

 同研修会は、第2次市食育計画に基づいて郷土の味を次世代につなぐ同推進員活動の一環。レシピを学校給食や保育園の給食などで活用し、広めてもらう考えという。

 同日は5地区の代表が持ち寄ったレシピでの調理実習を行った。レシピは、同市産野菜たっぷりのスープ、混ぜ込みご飯、炊き込みご飯などで、講習会やイベントに向けて作ったもの。ただ、当初予定していたレシピばかりでなく“即興”レシピも登場するなど20点ほどのメニューが並んだ。

 前沢地域の菊地ツナ子さんは「歯科医、歯科衛生士のアドバイスで考えた『昆布とエビのかみかみごはん』と、脱脳卒中で考案した『春キャベツとしらすの酢の物』を作った。かみかみごはんは、するめを入れるとより効果的。子供ばかりでなく多くの人に食べてもらい、健康づくりに役立ててほしい」と語っていた。

 メニューは、盛り付けて撮影した後、市教委の担当者と学校給食センターの栄養教諭が試食。真城学校給食センターの小野寺敬子栄養教諭は「以前のレシピも児童に好評だが、今回のレシピはかみかみメニューも多く、どれも食べさせたい」と、提供方法を考えながら前向きな姿勢を見せていた。

 今後は材料や調味料の使用量を調整するなどして年度内に取りまとめる。

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