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県内全市町村で採火 東京パラ大会盛り上げ 8月13~17日に聖火フェス【岩手】

 東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会は6日、東京2020パラリンピックに伴う各都道府県の聖火フェスティバル(8月13~17日)の詳細を発表した。本県では期間中、全33市町村で実施。東日本大震災の被災地復興を願う「3・11希望の灯(あか)り」からの採火や、新成人による火おこしなど、地域独自の方法で採火する。最終日に県都・盛岡で集約し、8月22日から首都圏で行われる聖火リレーの火として届けられる。

 同フェスティバルでは、聖火リレーが行われない43道府県で採火式や施設への聖火訪問、東京に向けた出立式を実施。トーチを使った実際の聖火リレーは、競技が行われる1都3県のみで行われる。

 本県は採火イベントがメイン。津波で甚大な被害を受けた陸前高田市では、阪神大震災の犠牲者を悼む神戸市のモニュメント「1・17希望の灯(あか)り」から分灯されたガス灯「3・11希望の灯り」を活用。岩泉町では、地底湖の水で太陽光を集めて火を付けるなど、県内33市町村が独自の手法で展開する。

 県南関係では、一関市が大東町摺沢の商店街で夏祭り前に実施。奥州市は歴史公園えさし藤原の郷で、平安衣装をまとった障害者らがマイギリ式で採火する。期間中に成人式が行われる平泉町では、新成人がおこした火を活用。北上市では、民俗芸能で使用するかがり火から採火する。

 最終日に盛岡市のイオンモール盛岡の屋外駐車場に県内からの火を集め、開催都市に送り出す出立イベントを行う。このほか、奥州、大槌、野田、一戸の4市町村で、行政庁舎や障害者支援施設に聖火を訪問展示する「聖火ビジット」を予定している。

 県オリンピック・パラリンピック推進室の粒來幸次特命課長は「フェスティバルを通じ、多くの県民にパラリンピックを身近に感じてもらい、大会理念である共生社会の実現について意識してもらいたい」としている。

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