負担少なく優しく抱っこ 盛岡・子育て応援イベント
認定NPO法人いわて子育てネットが主催する「子育てシンポジウム」は8日、盛岡市内で初めて開かれた。心地よい抱っこの方法など、企業や団体が育児に関する情報を発信したほか、基調講演などを通じて子育てを家族で支える環境づくりの大切さを伝えた。
独立行政法人福祉医療機構の助成を受けて開催。子育て応援イベントと、多世代による子育てをテーマにした基調講演などを繰り広げた。
応援イベントでは、県内外の14企業・団体が各ブースで子育てや三世代同居に関するパネル展示、ワークショップを実施。三世代住宅、幼児食などのPRのほか、英語レッスン体験などのブースが設けられた。
このうちNPO法人だっことおんぶの研究所(静岡市)のブースでは、いわてベビーウェアリングコンシェルジュ第1号の菊地舞子さん(38)=盛岡市=が、長さ4・5メートルの1枚布「へこおび」やリングに布を通した「スリング」を活用し、母親と乳幼児がぴったりと密着する抱っこやおんぶを伝授。へこおびの結び方を教わり、実際に子供を抱っこした畑澤美樹さん(32)=同市=は「肩への負担が少なくて快適。赤ちゃんがくっついているので安心感もある」と効果を実感していた。菊地さんは「こんな道具もあるというのを紹介することで、抱っこやおんぶの不安を解消したい。体験することで選択肢を広げたい」と語った。
このほか、高校生と祖父母世代、親世代によるパネルディスカッションも行われ、子供が豊かに育つための各世代の関わり方について意見を交わした。