奥州・金ケ崎

雪不足で福俵引き中止 15日に農はだてのつどい【奥州】

全日本農はだてのつどいが開かれる胆沢野球場。雪不足で「福俵引き」は中止が決まったが、「庭田植再現」開催のため、雪を運び込み会場準備を進めている

 第31回「全日本農はだてのつどい」は、15日に奥州市胆沢の胆沢野球場特設会場で開かれる。例年にない雪不足の影響で、呼び物の一つ「福俵引き」は中止となったが、豊作を祈る「ワラと火のまつり」として体験型企画も盛り込みながら今年もさまざまな催しを繰り広げる。12日は会場内で、伝統行事の庭田植(たうえ)再現実施のため、大型ダンプで雪を搬入する作業などが行われた。

 「農はだて」は新年の農作業を始める日とされ、男性らは朝早くから「モドツ」と呼ばれる24本の縄をない、女性らは稲わらを苗に見立てて雪上に田植えを行うなどの行事を行った。同つどいは、1年の豊作と安全を祈る年中行事を再興し、日本古来の文化の素晴らしさを見直すことを目的に、いさわのまつり実行委員会の主催で1990年から開かれている。

 「福俵引き」は、雪で作られた「俵道」で直径2・5メートル、長さ4メートル、重さ約8トンの福俵を地元の厄年連が引っ張り、最後の難関「豊作坂」を引き上げていくまつりの呼び物。実行委によると、暖冬の影響で今年は会場内に雪がほとんどなく、以前の雪不足の際に運び込んでいた胆沢地域西部側にも雪がないことから中止を決定したという。福俵は会場内に運び込んで展示し、福餅まきの際には厄年連が俵の上から餅をまく予定だ。

 一方、庭田植については、県南広域振興局の協力を得て国道397号の冬季通行止め区間の方から雪を確保、会場内に10メートル四方の雪の田を設営し、予定通り行う計画。12日午後には大型ダンプで同球場内に次々と雪を運び込み、重機で整える作業を進めていた。

 当日は午後3時30分開場。4時から胆沢地域の小学生らによる「縄ないチャンピオン決定戦」、4時45分から聖なる火をかがり火に点火する豊作安全祈願、5時からは大畑平田植踊(おどり)保存会による田植踊再現が行われる。

 5時30分からの大臼福餅つきは今回から内容を変え、直径2・4メートル、高さ2メートルの大臼を展示した前に4基の臼を並べて餅をつき、来場者に振る舞う。餅つきは来場者にも参加してもらい体験型の催しとしていく。

 福引き大会やよさこい演舞のほか、7時から厄年連が演舞を披露。その後、厄年連のメンバーが福俵の上から福餅まきを行う。7時30分からは冬空花火でフィナーレを飾る。

 実行委では「雪がないということで福俵引きは中止になったが、わらをメインとしたイベントや伝統行事は継続して行っていくので当日来て、体験してもらいたい」としている。

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