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全日制は0・87倍 県立高一般入試 志願者数過去最少【岩手】

 県教委は13日、2020年度県立高校一般入試の志願者数(調整前)を発表した。全日制と定時制(杜陵、奥州校は前期日程)を合わせた65本分校の志願者数は7189人(前年度7763人)で、実質定員に対する志願倍率は全日制が0・87倍(同0・89倍)、定時制が0・19倍(同0・23倍)となった。全日制の志願者数は中学校卒業予定者数の減少により記録が残る1976年度以降で過去最少となり、志願倍率も過去最低で6年連続で1倍を下回った。

 募集定員は全日制が62校(全て本校)で前年度比480人減の8960人、定時制が9本分校で前年度と同じ560人の計9520人。募集定員から推薦合格者、連携型志願、一関一に進学する併設型入学決定者を除く全日制の実質定員は8115人、後期定員を除く定時制の実質定員は480人。

 全日制の志願者数は7099人(同7652人)で、志願倍率が1・5倍を超えた学科はなく、最も高かったのは盛岡商・情報ビジネスの1・46倍。以下、盛岡三1・44倍、盛岡北1・39倍、一関一1・36倍などと続く。一方、全日制62校117学科のうち定員割れは52校89学科で前年度に比べ5学科増えた。

 学科改編した一関工・電気電子科は1・06倍、統合校の宮古商工5学科は商業2学科で志願者数が定員を上回った。前年度から募集定員が1学級(40人)減となった盛岡北と一関一は定員を上回ったが、金ケ崎、高田、山田、宮古の普通科、紫波総合と北上翔南の総合学科、釜石の普通・理数科は1倍を割った。

 新たに県外志願者を受け入れる平舘、住田、遠野、遠野緑峰、大槌の5校7学科には県外から2人の出願があった。

 定時制は90人(同111人)が志願し、全学校・学科で定員を下回った。

 盛岡市教委も同日、20年度盛岡市立高一般入試の志願者数(調整前)を発表した。推薦合格者等を除く実質定員157人に対し、志願者数は195人で倍率は1・24倍。

 県立高、盛岡市立高とも志願先を変更できる出願調整期間は14~20日で、調整後の志願者数の発表は21日。試験は3月6日、合格発表は同17日に行われる。

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