北上・西和賀

認知症高齢者支援探る 早期診断が重要 地域包括ケア推進フォーラム 北上

認知症の早期受診、初期症状について語り合う専門医と地域支援推進員

 みんなで考える地域包括ケア推進フォーラム(北上市、市在宅医療介護連携推進協議会主催)は15日、市文化交流センターさくらホールで開かれた。講座や講演、ディスカッションを通じ、参加者が認知症高齢者への望ましい支援の在り方を探り、早期発見・早期診断の重要性を確認した。

 認知症高齢者が増加する中、多くの市民に理解を深めてもらおうと市在宅医療介護連携推進事業の一環で開催。医療介護福祉の関係者や一般市民約400人が参加した。

 北上チアリーディングクラブ「Diamonds」の華麗な演技でオープニングを飾り、認知症サポーター養成講座に続いて及川脳神経内科クリニック(同市立花)の及川深雪医師が講演した。

 及川医師は、認知症予防について「糖尿病は危険因子で、予防には特に中年期の血糖管理が必要。中年期は生活習慣病予防と併せて血圧管理も重要だ」と指摘し、適度な運動に加え魚や野菜の摂取、十分な睡眠を推奨。「知的活動や社会的ネットワークは認知機能、脳を活性化させる」と語り、趣味の活動や日記、読書などを勧めた。

 その上で「認知症になっても、すぐに何もかもできなくなるわけではない。しっかり準備すれば外出も楽しめる。不便ではあるが不幸ではない。みんなで認知症への偏見をなくし、暮らしやすい地域をつくっていこう」と呼び掛けた。

 続いて市内の認知症専門医と認知症地域支援推進員が、初期症状や早期受診のタイミングについてディスカッション。「得意だった料理でも毎日同じおかずになり出て、(購入した)総菜が多くなった」「薬を飲み忘れる」「家電が使えなくなった」などをサインとし、受診を促すべきだとした。

 さらに「どこも悪くない」と受診したがらない人には「『この人の言うことなら聞く』人に促してもらったり、かかりつけ医に事前に連絡しておいたりするのもいい」とアドバイスした。専門医は「認知症に特効薬はないが、日常生活のサポートがあれば治療効果が高まる。地域の方々も気軽に声を掛けて支えてくれれば」と語り、地域支援推進員も「『あれ、いつもと違う』と思ったら地域包括支援センターなどに相談してほしい」と求めた。

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