一関・平泉

化石や石の研究成果収録 故七田さんの論稿掲載冊子「岩手の地学」 県地学教育研究会 東山図書館に寄贈【一関】

小野寺さんから寄贈を受ける鈴木館長(右)

 一関市東山町の石と賢治のミュージアム研究協力員で2019年11月に78歳で亡くなった七田清さんの論稿が掲載された冊子「岩手の地学」(県地学教育研究会編)が、同町長坂の東山図書館(鈴木康之館長)に寄贈された。化石や石などに関する研究成果が収録されており、両施設では地学に関する学習の充実につながると喜んでいる。

 寄贈されたのは計30冊。七田さんが執筆した「腕足類の化石の報告」「三葉虫の報告」など4本が収録されている38、39、41、43号の計4冊の提供を同ミュージアムが申し出たところ、同研究会が他のバックナンバーを含めた提供を快諾。当初より冊数が増えたため、寄贈先は同ミュージアム近くにあり、書籍を管理する設備やノウハウが備わっている東山図書館に決まった。

▲七田清さん

 七田さんは北海道出身。道内の高校を卒業後、1959年に県内に移住し、71年に同町の東北鉄興社に入社。勤務中に石灰岩の中にある化石を発見したことがきっかけで化石採集を始め、87年に日本で初めてデボン紀地層からアンモナイトの化石を発見した。

 同ミュージアムにはオープンした99年ごろから関わりがあり、化石採集活動に励む傍ら、子供たちに採集の楽しさや魅力を伝えるイベントなどに力を注いでいた。

 贈呈式は同図書館で24日に行われ、同研究会事務局の小野寺弘幸さん(44)が鈴木康之館長(66)に手渡した。小野寺さんは「七田さんは化石などの研究に非常に熱心だった。東山には石と賢治のミュージアムもあり、地学をより深めるために役立ててもらいたい」と語った。

 同図書館では、岩手の地学の企画展も計画しているという。鈴木館長は「貴重な資料を頂いた。東山は化石を採掘できる場所があるため、化石や石に興味がある人が多い。大いに活用させていただく」と感謝した。

 同ミュージアムによると、七田さんは論稿だけでなくたくさんの化石も残しているという。菅原淳館長(63)は「一つ一つ整理し、今後七田さんの資料に関する企画展の開催も考えたい」と語った。

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