一関・平泉

平泉町立図書館ひっそり 新型肺炎感染防止 小中高生の利用制限

新型コロナウイルスの感染リスクから小中学生と高校生の利用が制限された平泉町立図書館の閲覧席。本や資料の貸し出しは従来通りできる

 平泉町立図書館(高橋弘毅館長)は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う対策として、7日から小中学生および高校生の利用を一部制限する措置を始めた。人が密集する空間が感染リスクを高める恐れがあるためで、当面の間利用は図書や視聴覚資料の貸し出しと返却に限定。同館では本の貸し出しは従来通りできるので、長期の休み期間を利用して多くの本に親しんでほしいと呼び掛けている。

 同館では、町内小中学校が臨時休校に入った3日から6日まで蔵書点検のため臨時休館していたため、7日が臨時休校実施後初の開館日。通常の週末は開館と同時に多くの子供たちや親子連れが訪れているが、事前周知もあり午前中は高校生以下の来館者はなく、一般利用者も少なかった。

 館内ではアルコール消毒液での除菌が行われており、子供たちが読書や自主学習に使う閲覧席には貼り紙で利用できないことを表示。春からの新生活に役立つ100冊を集めた3月の企画展「快適な新生活へ」は26日まで開催中だが、14日に予定されていたパパさん読み聞かせサークルのおはなし会は中止となる。

 高橋館長は「子供たちが密集することによる感染リスクを考え、やむを得ず利用を制限した。春休みを含むとまだ3週間以上の休みになるので、この機会に図書館で本を借りて家で本に親しんでほしい」と語る。

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