一関・平泉

心に種まく花言葉 常堅寺(川崎)後藤住職ら 被災者へインスタ発信 投稿まとめカレンダー作製【一関】

各地の被災者らに寄贈もされている復興支援インスタカレンダー「てあわせ花言葉」

 一関市川崎町の常堅寺(後藤泰彦住職)に事務局を置く一般社団法人てあわせは、東日本大震災の被災者へ向けて後藤住職が始めたインスタグラムから過去の投稿をえり抜き、復興支援インスタカレンダー「てあわせ花言葉」を作製し、各地の被災者らへ贈呈しているほか、協賛者に配布している。

 後藤住職は震災の津波で大きな被害を受けた宮城県石巻市の出身。震災後、同市をはじめ被災地に桜の苗木を計1000本植えるプロジェクトを立ち上げ、2017年11月に目標を達成したほか、相次ぐ災害への復旧・復興支援なども続けている。

 この中で、花が被災者らの心に希望や勇気を与えることに着目。インスタで花の写真に仏教の言葉などを添えて毎日投稿を続けたところ、「癒やされた」「心に響く」などと多くの閲覧者からコメントが寄せられるようになった。

 カレンダーは18年分から作り始め、その後の災害に見舞われた各地の被災者らにも寄贈。直近では19年10月の台風19号で大きな被害を受けた宮城県丸森町にも、被災者らの心の支えとなるように願って届けた。

 写真は後藤住職が妻や長男らと共に撮り、言葉を添えて投稿。後藤住職は「毎日続けて投稿するために言葉のヒントはためておくが、考えるのは投稿時になってから。そうすると、時勢に応じた言葉を選んで伝えることができる」と話す。

 20年分のカレンダーは月めくりで、19年中の投稿から各月数点を選んで作製した。3月には季節の花の写真に「花を供えてまた会えましたね」「受けた恩を少しでも いつか誰かに恩おくり」などと書いた投稿を選んだ。

 カレンダーは同法人への協賛者(協賛金1口1000円、送料込み)にも配布。震災から9年。協賛者は減少傾向にあるといい、同法人で活動資金の捻出のため、理解と協力を求めている。

 申し込みは▽郵便番号▽住所▽氏名▽口数―を明記し、同法人=ファクス0191(43)4006=まで。電子メール=info@sizentai.net=でも受け付けている。

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