奥州・金ケ崎

水沢東バイパス延伸 混雑解消に期待 奥州・主要区間開通

国道4号水沢東バイパス姉体町―東中通り2丁目間が開通=東中通り2丁目側(画像の一部を加工しています)

 奥州市水沢の国道4号水沢東バイパスの姉体町―東中通り2丁目間(延長2・3キロ)が21日、開通した。新たに開通した区間は、343号、397号両国道などとつながる主要ルート。残る2・7キロ区間の開通は2025年度を予定。通勤時間帯の混雑解消や救急搬送時間の短縮などの効果が期待されている。【社会面に関連】

 同バイパス計画は、同市水沢真城大深沢から同市水沢佐倉河字十文字まで総延長9・6キロを、4車線で結ぶ。1985年度に事業着手し、92年度から着工。2005年度までに4区間(延長4・6キロ)を暫定2車線で開通させていた。

 同日開通した区間の起点は、住宅団地マイアネタウン内で市道秋成本線との交差点。終点は、これまで部分開通していた区間と接続する国道397号交差点でこれまでは丁字路となっていた。国土交通省岩手河川国道事務所では、通勤通学のアクセス性・安全性が向上、2次、3次救急医療機関への搬送時間の短縮に効果があるとしている。

 開通当日は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から式典に変えて報道機関向けの現地説明が行われた。同事務所の左近裕之所長が同バイパスについて計画や期待される効果などを説明。小沢昌記市長は「全線開通に向けた新たなステップだ。市としては事故のないよう安全対策に万全を期し、住民に喜んでもらえるようにしていきたい」とあいさつした。

 その後、「開通」の合図で両国道や市道との間に設置していたバリケードを撤去。一般車両の通行が始まり、左近所長、小沢市長ら関係者が手を振って見送った。付近の住民からは「地域交通が円滑になり、便利になる」と待望の開通を喜ぶ声とともに、「交通量が増えるため事故が心配だ」と懸念する声も聞かれた。

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