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始業式から再開 県立学校 部活動も同時に 新型コロナ【岩手】

 県教委は25日、新型コロナウイルスの影響で休校している県立学校について、4月の新学期から教育活動などを再開する方針を発表した。春休みの部活動は引き続き中止し、学校の再開と同時に解禁する。方針は県立高校、特別支援学校に通知、市町村教委にも周知した。

 文部科学省から示された教育活動再開のガイドラインに基づき、本県では感染者が確認されていないことなどを踏まえて決定した。

 県立高校65本分校、特別支援学校15本分校は、4月6日に始業式を行う6校を皮切りに順次教育活動を再開する。入学式は新入生と保護者、教職員のみで行うなど最小限の時間や人数で実施する。

 教職員の新任式、始業式では換気をしたり1メートル以上間隔を空けたりするなど感染防止策を講じつつ、最小限の時間で実施することとし、対応できない場合は校内放送やプリント配布など代替措置を検討。対面式や応援歌練習など年度始めの行事は感染リスクが高いことから延期や中止を含めて対応を検討する。

 部活動は平日は2時間以内、休日は3時間以内とし、短時間で効率的な活動になるよう工夫して実施。県内での対外試合や合同練習は認めるが、大勢の活動は避け、合宿や宿泊が伴う遠征や県外遠征は自粛する。

 児童生徒には家庭での検温や風邪症状の確認、手洗いやせきエチケット、清掃の徹底とマスクの着用を呼び掛け、熱がある場合などは自宅での休養を求める。

 今後、児童生徒や教職員が感染した場合は国のガイドラインを踏まえ、県保健福祉部と連携し休業の必要性の有無、規模や期間などを判断する。

 県立学校の再開方針は25日に県庁で開かれた佐藤博教育長の定例会見で公表。佐藤教育長は「一日も早く平常時の学校に戻したい。感染リスクを抑え、児童生徒が学校へ行き勉強や部活動、友人と触れ合う機会を確保していく」と述べた。

 再開に必要なマスクや消毒液についても依然入手が困難な状況から、国に確保を要望。今後の学校諸行事はその都度状況を見ながら対応を判断する考えを示した。

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