花巻

女子野球部創設へ 花巻東高、県内初の硬式

花巻東高女子硬式野球部の創部に向けて手を取り合う(左から)濱口経営資源最適化領域長、三鬼監督、小田島校長、柱谷アドバイザー
ユニホームを前に意欲をかき立てる田口さん(右)と河野さん

 花巻市の花巻東高校(小田島順造校長)は、本県初となる女子硬式野球部を創設する。初代監督に就任する三鬼賢常氏(58)=トヨタ自動車東日本=が25日、同市松園町の同校で会見し、「日本一を目標に一日一日を大事に野球をやっていきたい」と抱負を語った。

 同校によると、数年前から県内外の女子生徒から強い要望があり、創部を決めた。部員は新2年生2人、県外選手3人を含む新入生10人の計12人でスタートする見通しで、既に全国高校女子硬式野球連盟に設立報告を済ませ、申請の手続きを進めている。入学式翌日の4月8日から市内の球場などで練習し、秋の新人戦出場を目指す。同連盟の加盟校は36チームになる見込みといい、東北地方ではクラーク記念国際(宮城)に続き2校目となる。

 三鬼監督は2012年のトヨタ自動車東日本硬式野球部創設時から監督を務め、18年には初の都市対抗野球大会出場に導いた。同社は監督を派遣する形で花巻東高女子野球部の活動を応援していく。

 創部・監督就任発表記者会見には小田島校長、同校の柱谷哲二スポーツ部強化推進アドバイザー、同社の濱口昌史経営資源最適化領域長が出席し、地域貢献や人材育成、競技活性化といった創部の狙いのほか、現状や展望などを説明した。

 三鬼監督は「学校教育の一環として、野球を通じて人材育成の手助けができれば。野球をやりたい、うまくなりたいという思いは社会人も高校生も変わらない。一人ひとりの実力を観察し、それを出していけるような指導を選手と一緒になって頑張っていきたい」と決意。目標については「一年一年が勝負。大リーガーを輩出している男子野球部に負けずに日本一を目指したい」と力を込めた。

 ユニホームは男子と同様のデザインを採用。新2年生で、同校で甲子園に出場した兄を持つ河野瑠生さん、田口雛乃さんは入学してから軟式野球部で練習しており、「試合に出たいと思っていたので女子野球部ができて素直にうれしい。花巻東のユニホームに憧れていた。みんなで硬式に慣れて日本一を目指せるようになりたい」と思い描いた。

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