奥州・金ケ崎

「ヤリス」本格生産開始 トヨタ自東日本 岩手工場ラインオフ式 金ケ崎

テープカットでヤリスの本格的な生産・出荷を祝う関係者

 トヨタ自動車の新型小型車「ヤリス」のラインオフ式は27日、国内向けの全量生産を担っている金ケ崎町西根森山のトヨタ自動車東日本岩手工場で行われた。既に好調な受注がある新主力車の本格的な生産・出荷を豊田章男トヨタ自動車代表取締役社長をはじめ、地元を含む関係者が祝った。

 式典はヤリスを生産中の同工場第2ラインで実施。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため規模を縮小し、約50人が出席した。

 豊田社長は「さまざまな無駄を知恵と工夫で省き、相反する上質感と価格抑制を実現してくれた岩手工場の皆さんに感謝を申し上げる」と述べるとともに、東北地方に「東日本大震災後、ものづくりを通じて貢献し、国内第3の拠点にしたい思いがあった。ヤリスが立ち上がり、東北のものづくりが未来につながっていると実感できた」と強調。宮内一公トヨタ自動車東日本取締役社長は「震災で多くのものを失った東北で車を造り続けることが一番の復興への貢献だ」と語った。

 来賓の達増拓也知事は「県も(ヤリスを)優れたものづくり技術が結集した県産品として応援する。震災後のトヨタグループの支援は大きく、ヤリスも復興と地域発展をこれまで以上に支える力になる」と祝辞。関係者でテープカットを行った後、デモ用の2台が発車した。

 ヤリスはヴィッツの後継車で、コンパクト級世界最高水準の低燃費や事故防止の安全装置、ハイブリッド車初の四輪駆動を盛り込んだ一部モデルなどが特徴。2月から予約を受け付け、同10日から販売を始めた。新型コロナウイルスの影響でトヨタ自動車が多くの国内外の工場で操業を停止した中、岩手工場への影響は特になく、100%近い稼働率で月間7800台を目標にヤリスの生産が続いている。

ヤリスもHV購入補助金対象

 ヤリスは、金ケ崎町が2012年度から設けている町ハイブリッドカー(HV)購入補助金の対象に含まれている。町は町民と町内の事業者に利用を呼び掛けている。

 補助金は、同町のトヨタ自動車東日本岩手工場でのアクアの全量生産開始に合わせて創設。町内で生産されたHVを新規購入した1個人・事業所につき、年度1回に限り5万円を補助している。これまでに累計約200台分を交付し、毎年度20台分程度の予算枠がある。ヴィッツが後継のヤリスと入れ替わり、現在はアクア、C―HRと共に3車種が対象となっている。

 交付には購入車両の使用の本拠地を町内とするなどの条件がある。申請は納車後となるが、町には既に相談や予約が寄せられているという。

 トヨタ自動車はアクア以来、東日本大震災後の岩手工場でのHV生産を“東北復興の星”と位置付けてきた。町は「ヤリスも明るいニュースを届ける車となるよう応援したい」と引き続き支援する考えだ。

 問い合わせは町役場=0197(42)2111=の商工観光課へ。

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