一関・平泉

【新型コロナ】教育旅行 延期相次ぐ 一関地方関係者 事態の収束待ち望む

いちのせきニューツーリズム協議会の事務所で、カレンダーを見ながら教育旅行の問い合わせに応じる市嶋事務局長。受け入れ農家にも延期を連絡している

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、一関地方での教育旅行にも影響が及んでいる。いちのせきニューツーリズム協議会(後藤定幸会長)では4月から県外の中高生を受け入れる予定だったが、ほとんどが7月以降に延期となった。事務局は「来る方と受け入れる方の足並みをそろえ、互いに気持ちよく交流したい」と前向きに捉え、事態の落ち着きを待ち望んでいる。

 同協議会は県外から一関市に修学旅行や体験学習で訪れる学生を受け入れ、農作業や農家での民泊などを通じて地元住民との交流を図っている。2019年度は4月から10月までに北海道や関東、関西から6校の生徒や留学生が利用した。

 20年度は北海道、宮城県、京都府の中学校と高校合わせて7校の生徒を受け入れ、このうち5校は4、5月に来関するはずだった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って延期の申し込みが相次ぎ、1校は7月中旬、4校は9、10月にずらすことになった。残り2校は当初の計画通り10月、21年3月に訪れる。

 同協議会の市嶋豊事務局長は「秋の状況は分からないが、今よりはリスクが低くなると思う。予定は大幅に変わったが中止ではなく、あくまで延期として来年度内に来てくれることに安心している」と話す。延期は受け入れ農家にも連絡しており、「実施時はマスクや消毒を用意するなど、できる限り対応したい」と感染防止策も考慮している。

 26日には関東の中学校から担当職員が訪れ、5月に2泊3日で行う予定の修学旅行に向けて現地を下見した。ただ、新型コロナウイルスをめぐる状況の見通しが依然として立たず、東京都内で感染者が増加傾向にあることも踏まえ、同協議会は延期も提案した上で学校側の判断を待っている。

 同協議会事務局員の松岡千賀子さんは、学校側だけでなく、受け入れ農家の健康と安全をまず考えると強調。「いろんな事業が後ろ倒しに重なっていくのは事務局として苦しくもあるが、命が大事。大変な時期を乗り越え、交流がより深まるかもしれない」と語る。

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