北上・西和賀

第2運動場に夜間照明 降雪期前の利用開始目指す 北上総合運動公園

人工芝で利用されている北上総合運動公園第2運動場。降雪期前にも照明設備が設置される

 北上市は2020年度、同市相去町の北上総合運動公園第2運動場に夜間照明を整備する。19年度国の補正予算が措置され、市は降雪期前の利用開始を目指す。天候に左右されにくい人工芝グラウンドで照明が設置されれば、利便性が大きく高まり高校生らの練習環境改善、競技力向上にもつながりそうだ。

 第2運動場は以前天然芝だったが、16年の希望郷いわて国体・希望郷いわて大会後は市内初の人工芝グラウンドに改修。雨天時をはじめ晴天時でも連続使用が制限される天然芝に比べ人工芝は吸収性、耐久性に優れ雨にも強いのが特徴で、サッカーやラグビーを中心にグラウンドゴルフなどにも利用されてきた。

 同運動公園内に4面ある天然芝グラウンドと共に、人工芝グラウンドは中学、高校の部活動、大学生の合宿などで幅広く活用。特に平日は高校生らの部活動の利用が多いが、照明設備がないため夕方以降の利用が制限され、利用団体などからは夜間照明設置を望む声が出されていた。

 市は今回、19年のラグビーワールドカップの機運を地域振興につなげようと国が措置した補正予算と有利な起債を活用。19年度補正予算に実施設計と施工監理の業務委託料、工事請負費合わせて1億1011万円を計上し、実質的に事業を来年度に繰り越す。来年度前半に設計業務を手掛け、その後工事に入り降雪期前に利用できるようにしたい考えだ。

 北上市内では19年度、専大北上高校男女サッカー部と黒沢尻工高ラグビー部が冬の全国大会に出場するなど高い競技力があり、夜間照明がつけば練習環境の改善と一層のレベルアップにも寄与しそうだ。専大北上高男子サッカー部の小原昭弘監督は「夏以降は日没が早く、練習場所の確保には苦慮していた。ここは練習環境も良く、照明ができれば非常に喜ばしい」と歓迎する。

 市スポーツ推進課の平野大介課長は「夜間照明がつけば利用頻度が上がり、人工芝の優位性がさらに発揮される。サッカーやラグビーなどの競技力向上、市民の健康増進につながれば」と話している。

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