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愛称は「ZOOMO」 盛岡市動物公園 基本設計も固まる

リニューアル後の盛岡市動物公園のイメージ(もりおかパークマネジメント提供)

 盛岡市新庄の市動物公園再生事業を担う市の第三セクター「もりおかパークマネジメント」は30日、2022年春にリニューアルオープンする同公園の基本設計を公表した。園内の規模はそのままに、豊かな自然を生かした里山、牧場、草原など六つのエリアを設定。動物たちを観賞しやすいテラスなどを整える。「ずっともっと」市民に愛されるなどの思いを込めて愛称を「ZOOMO(ズーモ)」とし、地域に根差した新しい形の動物園を目指す。

 同日は同公園で記者会見が行われ、同社や市関係者らがランドスケープ(景観)の基本設計を説明した。

 計画によると、園内を▽エントランス▽里山▽牧場▽草原▽サバンナ▽四季の森―の6エリアに区分。このうち里山エリアは、道路などの人工物が目立たないよう緑地化を進め、視界を狭めて先を見えなくすることで“わくわく感”を演出。ツキノワグマのパドック付近には、クマと同じ目線で観察できるテラスを新設する。同公園のシンボルとなるニホンイヌワシの展示場にも観察用デッキを設け、枝に止まるイヌワシの存在を間近で感じられるよう工夫する。獣舎などの改修を含めた再生事業の予算は13億円の見込み。同市のクリエイティブ会社「ライト・ア・ライト」が、ロゴマークや立て看板などのデザインを手掛ける。

 このほか、同公園の愛称として発表された「ZOOMO」は、地域に根差した動物園であり続ける「ZOO(ずー)っと、MO(も)っと」、地域動物の福祉や環境保全にフォーカスするという「ZOOM ON」などの意味合いを込めて同公園スタッフが考案した。

 同公園は6月に今季の営業を開始。12月から休園し、22年春のリニューアルに向けた工事に入る。もりおかパークマネジメントの新沼正博代表取締役は「リニューアルまでは時間があるが、準備をしっかりと進めていく。ズーモという愛称も決まったので、多くの人に愛される動物公園になれば」としている。

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