一関・平泉
牛乳消費へごま摺り 松栄堂×おおのミルク工房 あすカップアイス発売【一関】
菓子製造・販売の松栄堂（本社一関市地主町、小野寺宏眞代表取締役社長）は、カップアイス「ごま摺（す）りゆめソフト」を洋野町のおおのミルク工房と共同開発した。平泉町の中尊寺境内で営業する弁慶園で限定販売してきた「ごま摺りソフトクリーム」が好評なことを受け、新たにカップアイスとして製造。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い休校措置が取られた影響で消費が減った牛乳活用の意味も込めており、４月１日に発売する。
両社は２０１９年８月にごま摺りソフトクリームを共同開発した。松栄堂の「ごま摺り団子」にも使われているごま蜜と、濃厚なおおのミルクを組み合わせた深い味わいと豊かな風味が特徴。竹炭を混ぜることで黒色を引き立たせたほか、天然ミネラルも豊富に含まれており、観光客から人気を集めている。今月からは中野店（一関市山目）でも販売を始めた。
今回はごま摺りソフトクリームをより多くの人に味わってもらおうと、カップアイスとして売り出すこととし、新型コロナの影響で牛乳の消費量が落ちていることから、消費拡大を図るために開発を急いだ。製法などは基本的にソフトクリームと変わっておらず、松栄堂としては初のカップアイス製品となり、上ぶたを開けるとバニラ部分とごまの部分がくっきり分けられてミックス状となっている。
カップアイスは４月１日から県内のＪＲ主要駅の売店で販売され、その後に東北道のサービスエリアや道の駅でも取り扱う予定。価格は１個２９７円（税込み）。
他にも牛乳を使った菓子の開発を進めており、松栄堂の金森修経営企画室長は「ソフトクリームをそのままカップに閉じ込めており、おいしい牛乳をごま蜜とともに味わってほしい」と語っている。
