花巻

災害時に電動車両支援 市と三菱が協定締結【花巻】

協定書にサインする佐藤常務取締役(右)と上田市長

 花巻市と岩手三菱自動車販売・三菱自動車工業の「災害時における電動車両等の支援に関する協定締結式」は30日、市役所で行われた。大規模災害などの発生時に両社が電動車両や必要機器を貸し出し、避難所への電力供給を支援する協定。地元企業が先進技術を提供し、万一のときに地域へ安心を届ける。

 式には市と両社関係者らが出席し、岩手三菱自動車販売の佐藤東耕常務取締役と上田東一市長が協定書に署名。上田市長は「災害準備はどこまでやっても終わりがなく、さらなる充実を図っていたところに支援頂けた。いざというときの備えは市民にも喜んでいただける」と感謝し、佐藤氏は「自分たちのできることは限られているが、わずか車1台分だが、その分の(市職員らによる)支援がほかに回していただけるとは思う。少しでも皆さんに安心感を感じてもらえれば」と話した。

 協定は、市と両社が連携して円滑な災害応急対策を実施するのが目的。大災害発生時、岩手三菱自動車販売からプラグインハイブリッド車(アウトランダーPHEV)や電気自動車、外部給電必要機器が貸与される。アウトランダーは燃料満タン(45リットル)とフル充電で最大10日間の給電が可能で、電子レンジやドライヤー使用も可能な供給能力を備えるという。

 両社は、独自の地域サポートプログラムに基づき、大規模災害発生時、電気自動車を被災自治体に提供する体制づくりを進めている。本県での協定締結は同市で15カ所目という。

地域の記事をもっと読む

花巻
2024年4月20日付
花巻
2024年4月20日付
花巻
2024年4月20日付
花巻
2024年4月20日付