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授業開始10日間延期 岩手大 感染拡大、知事要請受け

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、盛岡市の岩手大(小川智学長)は2日、新年度の授業開始を10日間遅らせ20日とすることを決めた。部活動やサークル活動など課外活動については来月10日まで禁止する。

 入学式については3月中に中止を決め、授業開始日については今月10日を予定していた。

 授業開始日の延期理由について同大は、東京都を中心に感染が拡大し、全国各地から学生が集まる状況下で、「10日から学生を一堂に集めて1時間を超える授業時間を過ごすのは感染拡大の危険性が高い」と説明。先月30日に達増拓也知事が東京、埼玉、神奈川の3都県から本県に移動する人に対し2週間の不要不急の外出自粛を求める要請を出したことを踏まえて判断した。

 同大は新入生、在学生に対し、今月6日までに県内での生活を開始し、その後2週間は検温など健康観察を行い、外出を自粛するよう要請。6日に予定していた新入生オリエンテーションなど入学関連行事のうち可能なものは中止し、感染症対策を講じた上で学生証の配布、資料配付のみとすることにした。

 授業開始の延期について小川学長はホームページを通じて「慣れない土地で新たな生活を始めるにあたり大きな負担をかけてしまうことになり、大変心苦しく感じているが、岩手大学生としての自覚を持ち、自らの行動を律してほしい」とメッセージを出した。

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