花巻

「火消し服」シャツに再生 五輪盛り上げへ期待 梅木ソーイング教室生【花巻】

発送を待つ「火消し服」再生シャツ=梅木ソーイング教室

 花巻市天下田の梅木ソーイング教室(梅木紀久子代表)は、貴重な古布を同教室生徒の技術で再生させたシャツ約20点を製作した。素材は現代消防組織が整備される前の「火消し」が身に着けていた年代物といい、完成品は依頼者の意向で日本文化紹介に活用される。東京五輪などに際し来日する外国人観光客にもPRされる予定で、梅木代表らは「自分たちが作った物がイベント盛り上げに役立ち、テレビ中継などで目にできたらうれしい」と期待を寄せる。

 同教室は2019年6月、市内で活動30年を祝う記念作品発表会を開催。東京都から来場した愛好家の男性が生徒たちの技術とセンスに感激して試作品製作を依頼し、好評を得たため、希少な布地が同教室に託されたという。

 素材は綿に藍染めを施した「火消し服」約20着分で、色落ちはしやすいものの、肌に優しい特徴を持つ。生徒たちは一点物にしようと細かなデザインにも凝り、布地の特性を生かしたアロハシャツ風に再生。裏地に「HANAMAKI」のタグを縫い込んで完成させた。

 約40人が製作を学んでいる同教室は、60~70代を中心とするベテランぞろい。梅木代表は「なかなか手に入らない布地なので、勉強のためにもと依頼を受けた。このようなシャツは外国の方にも人気があるので、五輪など大きな催しの盛り上げに少しでも貢献できれば」と願う。今春には発送する予定だ。

 同教室は家庭に眠る着物や帯といった素材を、おしゃれで現代的なコートやベスト、チュニックなどに生まれ変わらせている。隔年ペースで実施している作品発表会では一部作品の販売も行い、多くのファンが足を運ぶ。東日本大震災後は支援ボランティアにも力を尽くし、被災地でのファッションショーなどユニークな活動にも取り組んでいる。

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