一関・平泉

特殊抗菌処理マスク 全児童生徒へ 三栄ビジネス 平泉町に600枚寄贈

平泉町に寄贈されたマスクと、マスクの抗菌効果を青木町長らに説明する三浦代表取締役

 平泉町平泉字坂下で事務用品などを取り扱う三栄ビジネス(三浦勝之代表取締役)は14日、新型コロナウイルス感染予防の一助になればと特殊抗菌処理を施したマスク600枚を町に寄贈した。贈られたマスクは裏面に環境触媒を塗布した特殊抗菌不織布を取り付けたことで臭い成分などを吸着し抗菌、消臭する効果があるとされ、不織布は取り外して他のマスクに取り付ければ清潔な状態で繰り返し使用可能。同町では贈られたマスクを町内の児童生徒全員に1枚ずつ配布することにしている。

 町役場で行われた贈呈式では三浦代表取締役(62)が「子供たちのために役立ててほしい」とマスク5枚入り120セットを青木幸保町長に贈呈。青木町長は「マスクが不足する中、地元企業によるご協力と寄付に感謝します」、同席した岩渕実教育長も「小中学校で新年度の学校生活が始まった中、子供たちへのマスクの寄贈は助かります」とそれぞれ感謝を述べた。

 贈られたマスクは、雑菌や臭い成分を吸着するリン酸カルシウムのアパタイトと、吸着した成分を不活性化する効果があるとされる銀・二酸化チタンを塗布した不織布を裏面に貼り付けた商品。同社ではインフルエンザや花粉症予防にと、アパタイトや二酸化チタンを使った環境触媒を取り扱う三重県の企業と代理店契約を結んだ上で数年前から製造、販売している。

 三浦代表取締役は「現在は新しいマスクが手に入らず商品を製造できない状態だが、町内の放課後児童クラブで子供たちのマスクが不足していることを知り、在庫が少なくなっていたマスクを町に寄付することを決めた」と語っている。

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