チャグチャグ馬コ 保存会が中止決定 新型コロナ拡大で【岩手】
6月に開催を予定していた、みちのくの初夏の風物詩「チャグチャグ馬コ」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、保存会が開催可否を協議した結果、中止が決定した。中止となるのは、保存会が発足して現在の形となった1948年以降で初めて。
チャグチャグ馬コは、農耕に疲れた愛馬を癒やし、無病息災を祈って神社を参拝する風習が起源。200年以上続いているとされる。今年は6月13日に滝沢市の鬼越蒼前神社から盛岡市の盛岡八幡宮まで約14キロの道のりを約80頭の馬がパレードする予定だったが、適切な感染防止対策を講じることが困難と判断。18日までに中止を決定した。
中止を受け、保存会長の谷藤裕明盛岡市長、ともに副会長の主濱了滝沢市長、高橋昌造矢巾町長は「安全安心を最優先に考えて中止した。伝統行事の思いを来年につなぐためにも、一日も早い終息に向け、感染拡大防止に全力を挙げる」とのコメントを出した。