上手な色使いで好印象 富士大キャリア講座【花巻】
富士大の「女子学生のためのキャリア形成論」は15日、花巻市下根子の同大で始まった。業界をリードする女性講師らを招き、学生が女性の活躍できる社会やマナーなどを学習する。
初回は同大客員教授で、盛岡市のトランタン倶楽部代表取締役で総合色彩プロデューサーの佐藤美恵子さん(63)が「色のチカラとコーディネート成功法」をテーマに講義し、学生12人が受講した。
佐藤さんは、人間の目に光として感知される可視光線や、色が与える心理的効果について説明し、「薄利多売のファストフード店は、ゆったりされる印象の寒色ではなく赤や黄色など交感神経を刺激する色をふんだんに使う」「工事中の看板は黒と黄色。黄色は一番目立つ色なので、注意を引いている」などと説明した。
こうした「色使い」により自分のイメージを変えたり、メッセージを伝えたりすることもできるといい、「色の使い方一つで成功することも悪い印象を与えることもある。生活の中で色を上手に使ってもらいたい」と主張。学生は2人ずつペアになり、相手からイメージするカラーやトーンを言い合った。
同講座は、他に女性政治家や杜氏などを講師に招く予定。例年は一般公開していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため取りやめている。