花巻

「はなまき西南」に登録証 地域の活性化期待 県内34カ所目 道の駅 今秋開所を予定

佐近所長(右)から道の駅「はなまき西南」の登録証を受け取る上田市長

 花巻市轟木の主要地方道盛岡和賀線沿いに整備が進む道の駅「はなまき西南」の登録証伝達式は20日、市役所で行われた。国土交通省岩手河川国道事務所の佐近裕之所長が上田東一市長に登録証を手渡した。県内34カ所目の登録となった同駅は今秋の開所が予定されている。

 同事務所と県南広域振興局、市の関係者約10人が出席。式で上田市長は「西南地区(同市太田、笹間)住民の要望を受けて実現した道の駅で、登録されたことに感謝したい。住民への弁当宅配サービスなどが計画されており、利便性向上が図られる。地域にとって住民とともに発展できるよう努めたい」と述べ、オープンする新しい道の駅に期待を寄せた。

 佐近所長は「花巻の地域資産を生かした道の駅を期待し、建物は防災や子育てにも役立てられるので活用してほしい」と語った。

 道の駅「はなまき西南」は県と市で施設を整備し、管理運営は地元法人が行う。建設工事は今夏完成に向けて着々と進められている。

 敷地面積は8219平方メートルで、約950平方メートルの地域振興施設、49台分の駐車場、電気自動車用充電器を設ける。内部には情報提供施設やベビーコーナー、農産物直売所、食堂、加工室、トイレ20器を備える予定。災害時には防災拠点として機能するよう非常用電源や防災倉庫などを完備する。

 西南地区住民や市、JAいわて花巻などが出資するはなまき西南(根子俊一代表取締役)が3月に指定管理者に指定されている。根子代表取締役は「西南地区には商業施設がなく、道の駅開業で解消されるほか、地元農産物を使った弁当を高齢者宅に配食するサービスにも取り組む。地域の活性化に寄与する施設にしたい」と抱負を語る。

 同駅北側にはコンビニエンスストアが整備される予定。

 市内の道の駅には県内登録第1号の石鳥谷(石鳥谷町)、はやちね(大迫町)、とうわ(東和町)があり、はなまき西南が4カ所目。

▲今秋の開所に向け花巻市轟木地内で整備が進む道の駅「はなまき西南」の地域振興施設

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