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【新型コロナ】遠隔授業導入へ 感染防止で 岩手県内4年制大学

リアルタイム型遠隔授業のデモストレーションを行う岩手大農学部の山本欣郎教授。学生用のパソコン画面には山本教授がまとめた資料や書き込みも映し出される

 新型コロナウイルスの感染が広がり、収束の見通しが立たない中で、県内の4年制大学はオンラインによる遠隔授業の導入に踏み切る。感染予防の観点から授業開始が遅れる中、教育の空白を最小限にとどめるのが狙い。実習や実技科目での導入は難しく、自宅にインターネット環境のない学生への対応が必要になるなど、各大学では開始に向け準備を急ぐ。

 7日に授業を開始する岩手大(小川智学長)は、原則として全ての科目で遠隔授業を始める。ウェブテレビ会議システムを使用した「リアルタイム配信型」のほか、学内システムを使用し録画(動画教材)を都合の良い時間に視聴する「オンデマンド動画型」、教材や課題を配付・出題し提出を課す「資料配布型」の三つの方法で実施する。遠隔授業ができない実習、体育科目は時期をずらしての開講などを検討していく。

 遠隔授業はこれまでに東京農工大と共同で開講する農学部共同獣医学科や、3大学で設置する連合農学研究科(博士課程)の一部授業で遠隔授業を取り入れているが、未経験の教員がほとんど。教員向けに円滑に遠隔授業を進めるために情報サイトを設け、岩手大の担当者は「ノウハウをためてよりスムーズに授業を進められるようにしたい」と語る。

 学生対象のアンケートによれば、パソコンやタブレット、スマートフォンなど受講に必要な機器やインターネットの接続環境がない学生への対応も課題。県内で感染者が確認されていない現段階では構内への出入りは可能なため、ネット環境のない学生には講義室や情報処理室の端末を開放する方向で調整している。

 教育・学生担当の喜多一美副学長は「遠隔授業を始めるに当たり教員も一丸となって頑張っている。学生も不安や不明なことがあると思う。遠慮なく大学に問い合わせ、授業が受けられないことがないようにしてほしい」と話す。

◇  ◇

 県立大(鈴木厚人学長)は、4学部と大学院、盛岡短期大学部の授業開始を7日から18日に再延期し、原則として全ての科目をインターネットによる遠隔授業で行う。既に授業を開始し休講していた宮古短期大学部も18日から遠隔授業で再開する。

 遠隔授業の実施は4月27日付で大学ホームページ(HP)で告知。今月6~17日を履修登録や教科書販売などの期間とし、使用するシステムや、受講に必要な機器、インターネット環境などを学生に伝えた。

 盛岡大(高橋俊和学長)も4月28日付で遠隔授業を決定。延期していた授業開始日を7日とし、原則として遠隔授業で実施することを同大HPで告知した。

 学内ポータルシステムを活用した授業、オンデマンド型授業、同時双方向型授業の3形態での実施を予定。遠隔授業が難しい一部実習や実験、実技などの授業は6月以降に時期をずらして実施する。

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