見頃“ぷっくり” ユキモチソウ開花・花泉【一関】
一関市花泉町永井字九千沢の伴敏仁さん(79)方で、ユキモチソウが花を咲かせている。仏炎苞(ぶつえんほう)から餅が飛び出しているようなユニークな形しており、10日ごろまで見頃は続くという。
ユキモチソウは四国などに見られるサトイモ科の多年草で、環境省の絶滅危惧2類に指定されている。餅のような部分は付属体で、受粉するために匂いを発して虫をおびき寄せるという。
伴さんは自宅裏山でさまざまな山野草を育てている。ユキモチソウは雌雄両性の植物で、生育状況によって雄株と雌株に変化する。雌株になる確率は低く、「種を採取するのが困難だった」というが、20株ほどまで数を増やした。
餅食文化を持つ一関地方にぴったりな山野草。伴さんは「ここまで群生しているのは県内では珍しいと思う」と話している。