奥州・金ケ崎

文科大臣表彰を受賞 読み聞かせ活動など評価 町立図書館【金ケ崎】

子供の読書活動優秀実践図書館の表彰状を掲げ、髙橋町長(右)に受賞を報告する金ケ崎町立図書館の職員ら

 金ケ崎町立図書館(及川敏雄館長)は2020年度子供の読書活動優秀実践図書館として文部科学大臣表彰を受け、21日に髙橋由一町長ら町関係者に受賞を報告した。受賞は初で、今年度の本県の図書館では唯一。同館は評価を受けた子供のための取り組みを一層推進していく考え。

 「子供の読書活動優秀実践校・図書館・団体(個人)」に対する02年度からの表彰で、今年度は全国で計228の個人・団体が受賞。本県からも計5団体が選ばれた。4月に東京都での表彰式を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で中止となり、同館には19日に表彰状が送付された。

 同館は1980年から継続している「こども映画会」や2005年からボランティアとの連携で取り組む「こどもおはなし会」、町内全小中学校の図書室を月1回ほど訪問して行う環境整備などで子供の読書推進に長年貢献。18年度からは親子が本に親しむ「ひよっこタイム」を実施し、読み聞かせや遊びなどを通じて乳幼児と保護者の読書環境整備も図っている。

 20年度も町の第10次総合発展計画と連動させ、重点テーマに「親子と若者に愛される」「心地よく交流する」などを設定。ベビールームの新設、親子向け企画展の集中開催など、ゼロ歳児から気軽に来館できる環境づくりを進めている。

 受賞報告では職員8人が町役場を訪問。髙橋町長は「表に出ることは少ない活動だが、表彰がその成果。心を込めて仕事をしていただき感謝している」、千葉祐悦教育長も「人に来てもらえるにはどうすればいいかに重きを置いた取り組みで図書館の雰囲気が大きく変わった」とたたえた。

 及川館長は「活動に協力してくれた関係者にも感謝している。新型コロナで子供たちも不安を感じており、本を通じて見守り、寄り添う活動が重要になる」と取り組みの充実を期した。

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