奥州・金ケ崎

再開次々と コロナ自粛の催し【奥州】

奥州市ふれあいの丘公園で開かれたクライミングウォール教室。3種類の傾斜に挑戦する参加者
クライミングウォール教室

 奥州市総合体育館主催の「クライミングウォール教室」は24日、同市水沢羽田町の市ふれあいの丘公園内クライミングウォールで開かれた。新型コロナウイルス感染拡大防止に伴うイベント自粛のため、同日が同体育館の2020年度自主事業の皮切り。スポーツクライミングを楽しもうと訪れた10人の参加者は、さまざまなルートで高さ15メートルの壁に挑んだ。

 クライミングウォールは、1998年4月に開所した同公園の目玉施設の一つ。屋外に設けられた壁は3種類の傾斜があり、ホールドの設定で難易度が変わる。スポーツクライミングを体験してもらおうと毎年教室を開いている。

 同日は児童から一般までの市内在住者が参加し、安全に楽しむための基本を学ぶとともに、アドバイスを受けながら「ゴール」を目指した。

 指導に当たった佐藤俊さんは「リードクライミングは、登る人と下にいるビレーの意思疎通がないとできないスポーツ。マナーとルールを守るのが一番大事。こうした体験会が楽しむきっかけになればいい」と話していた。

 3種類の傾斜に挑んだ同市水沢の会社員佐藤美怜さん(27)は「ボルダリングの経験はあるが、これは初めて。腕がぱんぱんになった。登っている途中は恐怖、緊張感、疲れでいっぱいだが、ゴールをつかんだ瞬間の達成感が大きいのが魅力だ」とクライミングを満喫していた。

LED点滅 制御体験

 奥州宇宙遊学館のサンデースクール「マイコンでLEDを点滅してみよう」は24日、奥州市水沢星ガ丘町の同館で開かれ、児童らが発光ダイオード(LED)の点滅を制御するプログラミングを体験した。

 スクールは、子供たちの好奇心と科学する心を育んでいる。4月に同館が予定していた星空観望会やサイエンスカフェが中止となったことから、同スクールが2020年度事業の皮切りとなった。

 今回は、LED照明の普及によって身近な存在となったLEDが点灯する仕組みを学ぶとともに、プログラミングも体験してもらおうという趣向。イーハトーブサイエンススクールの佐藤克久さんが講師を務めた。

 スクールでは、佐藤さんが電球や蛍光灯とは違う光り方をするLEDの点滅について説明。児童たちはつけたり、消したりするための手順を考え、パソコンからマイコンを制御するアプリケーションでLED素子を2秒置きに点滅させるプログラムを組んだ。

 最初のうちは慣れない操作で戸惑う参加者もいたが、何度か繰り返すうちに間隔を変化させたり、赤、青、緑の色を組み合わせたりといった操作にも挑戦し、自分のプログラムの成果を目を輝かせて見守っていた。

 同市水沢から参加した池田崇大君(9)は「プログラミングに興味を持っていて、家でもアプリケーションで楽しんでいる。いろいろなことができて面白い」と、プログラムの数値を変えて楽しんでいた。

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