奥州・金ケ崎

新生児に独自給付金 新型コロナで経済支援 金ケ崎町補正予算案

金ケ崎町役場庁舎

 金ケ崎町は、約8598万円を増額する2020年度町一般会計補正予算案を町議会6月定例会に提出する。新型コロナウイルス感染症対策の経済支援や関連費用の第2弾。新生児特別定額給付金や町プレミアム付商品券の発行補助、肉用牛の肥育農家への補助などを盛り込む。

 費用の8割以上は国の臨時交付金を充て、町の財政調整基金からの取り崩しも見込む。

 新生児特別定額給付金(1100万円)は独自の対策。国が住民基本台帳から特別定額給付金の支給者を決める基準日とした4月27日の翌日以降、21年3月末までに出生し住民登録をした新生児1人につき10万円を給付する。

 町プレミアム付商品券発行事業費補助金(500万円)は、町商工会が1万2000円分を1万円で販売する同商品券の発行を補助。2割のプレミアム額は過去にない規模という。また「地元の宿 宿泊応援割補助金」(1000万円)は、町内の温泉などに宿泊した町民1人につき1泊5000円を補助する。

 飲食業・宿泊業施設維持費補助金(1500万円)は、月当たり150万円と10万円の2区分。小規模事業者持続化補助金への上乗せ(750万円)は、国の同補助金の交付決定を受けた事業者に25万円をさらに補助する。タクシー宅配事業支援補助金は24万円。

 肉用牛肥育農家への補助金は4種。預託用繁殖雌牛導入支援補助金(123万円)は、JA岩手ふるさとの肉用牛繁殖センターに繁殖雌牛を預託する経費の一部を補助する。肉用牛枝肉出荷支援補助金(143万円)は、枝肉用出荷の運搬経費を補助。肉用牛肥育経営安定特別対策補助金(390万円)は、標準的生産費と標準的販売額の差額のうち1割相当を補う。肥育素牛導入支援補助金(1170万円)は、県内市場からの導入経費の一部を補助する。

 このほか▽奥州金ケ崎発熱外来診療所運営負担金(123万円)▽同感染症対策での奥州金ケ崎行政事務組合負担金(380万円)▽保健福祉など公共施設用のサーモグラフィー購入費(321万円)▽消防団、避難所用のマスク、消毒液など消耗品購入費(587万円)▽教育施設の体温計、消毒液購入費(485万円)―となっている。

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