花巻

白熱思いぶつけ合う 3高校合同引退試合 花巻、盛岡両市ハンドボール部

引退試合で白熱のプレーを繰り広げる花巻北と花巻南の女子ハンドボール選手

 花巻、盛岡両市の高校3校のハンドボール部は30日、花巻市松園町の市総合体育館で合同の3年生引退試合を行った。新型コロナウイルスにより、本県で予定されていた全国高校総合体育大会(高総体)や県高総体が中止となったのを踏まえて企画。高総体のメイン会場だった体育館で3年間の成長や思いをぶつけ合い、熱戦を繰り広げた。

 今夏の高総体ハンドボール競技は東京五輪に伴う分散開催により本県で行われることとなっており、開催地枠を含め男女各2チームが出場する予定だった。

 同日は、男子の花巻北と盛岡一、女子の花巻南と花巻北が対戦。全員がユニホームを着てベンチ入りした。

 女子の花巻北は13人、花巻南は18人。昨夏は一緒に韓国遠征に行くなど交流も対戦経験もある中、最後まで勝利を目指して競い合い、24―24で引き分けた。

 花巻北の伊藤咲希主将(3年)は「この日のために練習してきて、最後まで力と声を出し切ることができた。勝ちたかったけど、良い終わり方だったかもしれない。岩手でのインターハイがなくなった時は気持ちが落ち込み、競技を続けるか悩んだが、こういう場を用意してもらえてありがたかった」と振り返った。

 花巻南の木戸口古都主将(3年)は「北高には以前負けていたので、きょうの試合では食らいついて最後に勝ちたいと思っていた。全員が笑顔で前を向き、最高のプレーができた。3年間で、教わったことを自分のものにするように頑張るという姿勢を学んだので、今後社会に出てから生かしたい」と話していた。

 応援団も観客席から声を張り上げ、全力プレーの選手を後押し。感染防止にも気を配り、場内アナウンスの花巻北高放送部は「お互いの間隔を十分に取ってください」と呼び掛けた。

 花巻北高男子ハンドボール部の齋藤崇監督は「思うように練習ができず、各校ともチームの力を付けるのに苦労したが、最後に大会のような舞台を準備したかった」と思いを語った。

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