花巻

油断禁物、対策徹底 市内文化施設 休館明け初の週末【花巻】

再開後初の週末を迎えた宮沢賢治記念館。入口前では互いの距離を保つよう呼び掛けている
再開徐々に 文化施設や大会・新しい生活様式で

 緊急事態宣言解除などを受け6月から再開した花巻市内の文化施設が6日、休館明け初の週末を迎えた。各館とも利用者相互の距離確保や入館時体温測定、消毒の徹底など、新型コロナウイルス感染予防に最大限配慮。自粛ムードが続いているためか人出は少なめだったが、各施設で新たな生活様式の下での週末を楽しむ市民らの姿が見られた。

 同市では3月から宮沢賢治記念館や萬鉄五郎記念美術館、なはんプラザ、まなび学園といった施設が軒並み休館。今月から、各館で▽マスク着用、手指消毒実施▽検温で37・5度以上の発熱者の入場を制限▽混雑状況によって距離を開けた観覧をお願いする―などを周知し、利用者を受け入れている。

 このうち同市矢沢の宮沢賢治記念館も、1日から展示を再開。市内でも入り込みが多い観光スポットだけに、サーモグラフィーカメラによる発熱チェック、ロビーの椅子減、喫茶コーナーの縮小(ジュースの持ち帰りのみ)、飛沫(ひまつ)防止のアクリル板設置など館内を見直した。入館待ちの行列ができた場合に備え、入口前には「距離を保ちましょう」と表示したコーンも複数置いて万全の対策を講じた。

 例年6月は各地小中学校の修学旅行などで毎日200人ほどの来館者を迎えるが、再開後は連日30人前後にとどまっており、清水辰哉館長は「3カ月ぶりのオープン。しっかりと消毒、清掃しているので、ぜひ賢治世界に触れに来てほしい」と今後に期待する。半年ぶりの来館という奥州市江刺の女性(65)は「インターネットで開館を知ったので来た。きょうは天気も良く久々の外出。新しい展示も見られて楽しかった」と満足そうな表情だった。

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