奥州・金ケ崎

奥州市で火災多発 草焼き注意呼び掛け 消防本部

けが人1人が出た休耕田の火災現場。奥州市内では6月に入り屋外での火災が多発している=1日、同市胆沢若柳

 奥州市内では6月に入り、屋外での火災が多発している。10日午後5時現在8件が発生しており、農作業での火入れ関連がほとんどで、けが人も1人出た。死亡や建物への延焼など大きな被害につながる恐れもあり、奥州金ケ崎行政事務組合消防本部は消防署などへの事前の届け出をはじめとした安全対策を呼び掛けている。

 同本部によると、現場は林野や休耕田など。1日に同市胆沢若柳字兎口地内で起きた休耕田の火災では、火を消そうとした高齢男性が軽いやけどを負った。9日は4件が相次ぎ、消防関係者が対応に追われた。

 3~7月は草焼きの機会が多いシーズン。今月の屋外の火災現場でも、作業が行われていたケースが多かった。一方、同本部は火入れに際し最寄りの消防署・分署への届け出を推奨しているが、今月の火災現場からは寄せられていなかった。

 届け出は電話でも可能。万が一の際は迅速な現場到着につながるほか、各消防署などが注意点を口頭で伝えるため、作業者への注意喚起にもつながるという。同本部は▽燃えやすい物を近くに置かない▽草は小分けにして着火する▽十分な水を用意する▽完全に消えるまで火から離れない―も合わせて周知。ただし「燃え広がった場合は無理に初期消火をせず、すぐに通報してほしい」としている。

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