花巻

環境に優しい暮らしは 太田小4年生 協働授業 ごみ減量法学ぶ【花巻】

ごみの分別の仕方をゲーム感覚で学ぶ太田小の4年生

 花巻市立太田小学校(梅木康行校長、児童97人)は10日、市の出前授業を活用した4年生の社会科授業を実施した。通常の授業に市職員の専門的知識をミックスした「協働授業」と名付けて行ったもので、児童19人がごみを減らす方法などを学びながら環境に優しい暮らしを考えた。

 同校4学年は例年、北上市和賀町後藤の岩手中部クリーンセンターを見学する社会科の授業を行っているが、2020年度は新型コロナウイルス感染防止の観点から同センターの見学を中止。花巻市市民生活部が18年度から実施している出前授業を活用し、ごみの授業の6時間分を協働授業に充てた。

 5月29日から同日までの6回、市生活環境課資源循環係の職員が同校に出向き、4年生の社会科を担当する髙橋真美講師と一緒に講義した。最終日は、ごみ減量について3R(リデュース、リユース、リサイクル)や食品ロスの意味、ゲーム感覚で分別の仕方を学んだ。ごみの分別では、市が用意した可燃、不燃、その他のごみ3種類に分け、市職員は「食品などいろいろな商品に表示している識別マークや、花巻市の分別表を参考にしてほしい」と助言していた。

 6回の授業のまとめを発表した照井稜央君は「給食は苦手な物をなくして全部食べたい。田んぼなどにごみを捨てないよう地域をきれいにしたい」と自分に言い聞かせていた。髙橋講師は「授業で教える内容と専門的知識をミックスすることで、児童たちは楽しく学べ、実りのある協働授業になった」と成果を語った。

 同課によると、ごみをテーマにした出前授業は今年度、太田小を含む小学8校で実施する予定という。

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