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風化防止 最大の課題 岩手・宮城内陸地震 あす12年 後世へ責務再認識

岩手・宮城内陸地震の被害の大きさを物語る災害遺構の旧祭畤大橋=一関市厳美町

 奥州市衣川で最大震度6強を観測し、甚大な被害をもたらした岩手・宮城内陸地震は14日、2008年6月の発生から12年を迎える。復旧工事などは全て完了しているが、内陸地震の風化をどう防ぐかが課題となっている。一関市内では12日、全市民がそれぞれの場所で身を守る行動を取る「シェイクアウト訓練」を実施したほか、市職員が災害遺構の見学通路で清掃作業に取り組み、災害の記憶を後世に伝える責務を再認識した。【社会面に関連】

 内陸地震は、奥州市衣川と宮城県栗原市で震度6強、一関市で震度5強をそれぞれ観測した。本県関係の被害は、一関、奥州両市で2人が死亡、37人が重軽傷を負ったほか、住宅600棟余りが損壊。土木関係では、一関市厳美町の国道342号旧祭畤大橋が崩壊し、磐井川周辺で大規模な山腹崩壊や崩落土砂による河道閉塞(へいそく)などが多発した。

 各種災害復旧工事をはじめ、防災対策の治山事業などは全て終了し、被害に遭った住民の生活は平穏を取り戻した。現在は巨大地震の風化防止が最大の課題となっており、災害遺構として一部保存されている旧祭畤大橋をはじめ、落石モニュメントなどがその役割を果たしている。

 市建設部では発生日に合わせて毎年災害遺構の清掃活動を実施しており、同日も災害の記憶を風化させまいと、職員12人が参加して旧祭畤大橋に続く見学通路を中心に災害遺構の清掃作業や環境整備などに汗を流した。

 内陸地震から12年を迎えることについて勝部修市長は「かなりの年数がたち、復旧・復興という言葉が、その後の東日本大震災や新型コロナウイルス感染症の関係でかき消されてしまうような状態になっている。復旧工事は全て終了したが、復興は100%までいっていない。そこを長い目で見ていかなければならない」と話している。

momottoメモ

▲災禍忘れず命を守る 一関市内、発生時刻に訓練

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