花巻

大人と探る地域活性化 高校生向け社会教育プログラム オンラインで説明会【花巻】

オンラインで行われた「イーハトーブまち塾2020」説明会

 花巻市を中心とした本県高校生向けの社会教育プログラム「イーハトーブまち塾2020」説明会は21日、Web会議ツール「Zoom」上で開かれた。同市出身生ら約10人が参加し、学校とはひと味違う「地域、大人と連携した学び」の重要性に理解を深めた。

 イーハトーブまち塾は、花巻北高出身で地域プロモーションに携わる内田祐貴さん(25、東京都葛飾区)が代表を務める任意団体・HANALLE→(はなれや)が主催。「町が学校になる」をコンセプトに、若者と大人が一体になって地域活性化に取り組んでいく。説明会は新型コロナウイルスの感染防止と遠隔地参加者への配慮から、オンライン形式で実施された。

 冒頭、内田代表が「高校生自身が地域で活躍するプロジェクト。若者たちが楽しめるものを自分たちで作り出し、提案していきましょう。(説明会に納得し、まち塾のプロジェクトに)参加してもらえたらうれしいです」などとあいさつ。オンラインで接続された出席者を2グループに分けて話し合った。

 議論のテーマは、自身の興味やまち塾で取り組んでみたいことなど多彩。提案のほか活動の方向性を指し示す意見も多数寄せられ、同市の杉下日陽里さん(16)は「オンラインだからこそ、面と向かって話すより安心して意見を出し合えた部分もあったと感じる。使われていない家のリノベーションや、ライブハウスを作って花巻を音楽で盛り上げることができたら」と今後に期待していた。

 内田代表は「今年はコロナ禍でリアルとオンラインを使い分ける必要があるが、地域間格差を埋められる良さもある。高校生がやりたいことを形にするためプロジェクトを進め、将来の夢をつかむきっかけにしてもらえたら」と展望。まち塾の活動は月1回ペースの全8回を見込んでおり、初回は7月26日午後2時から、オンラインで開催予定という。

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