一関・平泉

シカイダーマン絵本で活躍 大東の歯科医師・熊谷博伸さん 歯磨き呼び掛け自費出版【一関】

自費出版された絵本「ミューとタンとスー」を手にするシカイダーマン

 一関市を拠点に虫歯予防の大切さを訴え続けているご当地ヒーロー・シカイダーマンが、コロナ禍で思うように会えなくなった子供たちのため、初めて活躍の場を絵本に広げた。シカイダーマンの生みの親で自ら扮(ふん)する同市大東町の歯科医師熊谷博伸さん(58)が文を書き、埼玉県在住のイラストレーターさとうまなぶさんの絵で1000冊を自費出版。このうち100冊は5日に市へ寄贈され、近く市内各図書館などで閲覧できるようになるほか、幼・保育園や小学校などに頒布される。

 熊谷さんは歯科医師の傍ら、例年6月4日の「むし歯予防の日」や11月8日の「いい歯の日」に市内の大型ショッピングセンターで催されるイベントにシカイダーマンに扮して出演しているほか、動画投稿サイト「ユーチューブ」でアニメーション「歯みがき戦士・シカイダーマン」などを公開し、歯科衛生の普及啓発に尽力している。

 絵本の自費出版は新型コロナウイルス感染拡大の影響でイベントへの出演が見込めなくなり、2月に急きょ準備を始めた。そもそものきっかけは、大東図書館で月1回開かれる絵本の読み聞かせ「おはなしタイム」にボランティアで協力し、歯科衛生の普及啓発とは別に、趣味のマジックの腕を披露していること。

 このボランティアは2002年1月から続け「絵本の読み聞かせを見ているうちに、いつか自分の絵本も作りたいと思うようになった」と熊谷さん。同図書館主催の手作り絵本講座を受講するなどしながら出版の構想を長く温めてきた。「新型コロナで子供たちと会えなくなり、絵本を作るなら今しかないと実行に移した」と明かす。

 絵本のタイトルは「ミューとタンとスー」。A4判変形、16ページ。ユーチューブに公開した中から閲覧者の反応の良かった物語を集め、インターネットを介してさとうさんに作画を依頼した。熊谷さんは「さとうさんにはイメージしていた以上のものを作ってもらった」と喜ぶ。

 むし歯キン3兄弟(ミュー、タン、スー)が合体して「デス・プラーク」に変身し、あわやシカイダーマンが負けそうになるが、毎日きちんと歯を磨くと約束する子供に勇気づけられ、シカイダーマンが勝利を収めるという筋立て。

 子供に危機を脱する鍵を握らせたのは、熊谷さんに意図があってのこと。「子供の頃に身に付けた歯磨きの習慣は一生の宝物。ぜひ読んで、毎日きちんと歯磨きしてほしい」と思いを語った。

 市への寄贈は大東図書館で行われ、熊谷さんから絵本を受け取った一関図書館の黒川俊之館長は「絵本は親子が触れ合う機会を増やしてくれる。ぜひ手に取り、歯磨きの大切さを学んでほしい」と感謝した。

 絵本は同市大東町の小原書店、同市千厩町の日野屋ブックセンター、同市大町の北上書房でも取り扱っている。1冊1300円。

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