一関・平泉

最高裁上告棄却 南十軒街女性殺害 懲役22年確定へ

 2018年8月に一関市字南十軒街の無職及川ヨシコさん=当時(80)=が自宅で殺害された事件で、最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は、殺人や住居侵入などの罪に問われた同市字北霻霳の無職佐藤仁一被告(76)の上告を棄却した。決定は2日付。懲役22年とした一、二審の判決が確定する。

 一審の盛岡地裁判決によると、佐藤被告は18年8月16日ごろ、及川さん宅に侵入。はさみのような物と包丁で多数回突き刺すなどして失血死させた。同月13日には市内のコンビニエンスストアで果物1袋(販売価格266円)を盗んだ。

 佐藤被告は一、二審で住居侵入と窃盗は認めたが、殺人については「動機がなく第三者が殺害した」などと無罪を主張。19年9月の一審判決は、凶器とみられる包丁などに及川さんと佐藤被告のDNA型を含む混合血液が付着していたことや、第三者の存在をうかがわせる痕跡が見当たらないことなどから佐藤被告の主張を退けていた。今年1月には二審の仙台高裁も一審判決を支持した。

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