花巻

自分にできる福祉活動は 花北中1年生 車椅子など体験【花巻】

生徒が車椅子の扱いなどを学んだ福祉体験学習

 花巻市立花巻北中学校(佐藤敦士校長、生徒309人)の福祉体験学習は10日、同市天下田の同校で行われ、1年生が車椅子体験、視覚障害者体験、高齢者疑似体験などを通じて、自分にできる福祉活動を考えた。

 市社会福祉協議会の職員やボランティアらが講師を務め、生徒113人がグループに分かれ取り組んだ。

 高齢者疑似体験はヘッドホンやゴーグル、手首の重り、重荷ベストなどを身に着け、加齢によって生じる身体機能の低下や心理的な変化を実感。視覚障害者体験は白杖(はくじょう)を持ってアイマスクを付け、椅子を置いたコースや階段を友人の介助を受けながら歩いた。

 車椅子体験は2人一組になり、介助する側は「今から何をするかを利用する人に分かりやすく伝える」「車椅子の人が自らできることは自分でやってもらう」などを意識しながら段差や斜面などを慎重に進んだ。

 蔦谷建志さんは「視覚障害者は見えなくて大変だったし、高齢者体験は動きづらさなどが分かった。困っている人を助けることを普段から心掛け、周りの人も巻き込んで行動できるようになりたい」と語った。

 同日の実践に先立ち、3日は県社会福祉協議会や高齢者施設の職員らを講師に招き座学に取り組んだ。佐藤校長は「高齢化社会を生きる子供たちが高齢者福祉、障害者福祉について考える機会にしてもらいたい」と願っていた。

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