奥州・金ケ崎

小型SUV新型車「ヤリスクロス」生産 岩手工場 国内向け トヨタ自東日本 

9月初旬の発売に向けトヨタ自動車東日本岩手工場で生産される新型車「ヤリスクロス」

 トヨタ自動車は、9月初旬発売予定の小型スポーツ用多目的車(SUV)の新型車「ヤリスクロス」を金ケ崎町西根森山のトヨタ自動車東日本岩手工場で生産する。同クラス最高級の低燃費をはじめ、快適な走行性や安全機能などを装備。同工場は需要の高まる小型SUV市場の国内向け生産の一翼を担う。

 トヨタ自動車東日本(本社宮城県大衡村、宮内一公取締役社長)広報部によると、ヤリスクロスは今年発売が始まった主力小型車ヴィッツの後継・ヤリスのコンセプトを生かしたシリーズ第2弾となる。ガソリン車、ハイブリッド車を用意し、都市型コンパクトSUVを標榜(ひょうぼう)。オフロードも含めた高い走行性と積載力、ガソリン車の四輪駆動などの仕様を取り入れる。ヤリス同様、欧州での販売も計画している。

 国内向けの生産は岩手工場と本社・宮城大衡工場で行う。岩手工場ではヤリスと同じ第2ラインで造られる見込みで、同工場で生産する車両はアクア、C―HRの計4台となる。

 燃費、価格を含めた詳しい仕様や同工場での製造開始時期などは後日発表するとしている。

 トヨタグループは東日本大震災後、アクアをはじめとする新型車を「東北復興の星」と位置付け、岩手中部(金ケ崎)工業団地内の同工場から送り出してきた。トヨタ自動車東日本エリアの東北地方では、2011年に約100拠点だった部品の仕入れ先が3月時点で約170拠点にまで拡大しているという。

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