県内外

人材・企業育成を支援 連携協定締結 イノベーションラボ、岩手大

連携協力協定を締結した岩手大の小川学長(左)とイノベーションラボ岩手の村上社長

 岩手大とイノベーションラボ岩手は27日、イノベーション人材やベンチャー企業の育成・支援を通じた地域創生を目的とした連携協力協定を締結した。岩手を牽引(けんいん)する起業家マインドを持った若者の育成、岩手の資源を有効活用してイノベーションを創出していく環境の整備に取り組む。

 文部科学省の「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」の一環で、岩手大など県内を中心とした高等教育機関は、20自治体、産業界と連携し、2015年度から5年間にわたり地域を支える人材の育成や若者の地域定着を図るプロジェクトを展開してきた。

 プロジェクトでは16年度から学生を対象に新ビジネスを創出する若者を育成するための講座「キボウスター開拓塾」を開設し、延べ148人が受講、98人の実卒塾生を輩出。開拓塾などの成果と課題を踏まえ、同大発のベンチャー企業として今年4月に同社が設立された。

 協定は、COC+で培った経験を生かし地域創生の人材育成を継続、さらに深化させようと締結。20年度は同社が運営する人材育成のための「いわてイノベーションスクール」、多様な組織と連携しイノベーションが生まれる土壌づくりについて同大と連携して取り組む。

 締結式は同大構内にある盛岡市産学官連携研究センターで行われ、関係者ら約30人が出席。同大の小川智学長と同社の村上勝俊代表取締役社長が協定書に署名した。

 席上、小川学長は「(岩手の未来を育む)地域協創には、若者の地域での学び、働きを強く後押しし、リーダー的な人材を育成することが重要だ。相互に協力して人材育成を進めていきたい」とあいさつ。村上社長は「人材育成を通して、岩手大との連携により岩手の未来に貢献できるよう約束する」と意気込みを語った。

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