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起因の重大事故ゼロ 最高速度120キロ試行1年 東北道花巻南-盛岡南IC

 県警は、2019年3月から最高速度を試験的に120キロに引き上げている東北道花巻南インターチェンジ(IC)―盛岡南IC間について、1年間の事故発生状況をまとめた。2月末までに人身事故が1件、物損事故が87件発生したが、速度の引き上げに起因する重大事故はなかった。県警は同区間の最高速度120キロの本運用を見据え、今後も試行を継続する。

 同区間では、17年12月1日から1年間、最高速度110キロを試行。事故の重大化が確認されなかったことから、19年3月1日から最高速度を120キロに引き上げた。

 同日から2月29日までの人身事故は、110キロ試行時(17年12月1日~18年11月30日)より2件少ない1件発生。軽乗用車のドライバーが、前方不注意により乗用車に追突する重傷事故だった。物損事故は87件発生し、110キロ試行時の96件を9件下回った。

 交通量が少ない自由流時の路線平均実勢速度は、上り線が111・9キロ(110キロ試行時110・7キロ)、下り線は114・3キロ(同113・6キロ)で、いずれも過度な上昇はなかった。

 同区間を含む高速道の最高速度引き上げをめぐっては、警察庁が22日、交通規制の基準を改正する方針を固めた。県警は注意喚起の看板整備など、引き上げの環境が整い次第、本運用を開始する方針。門崎満交通規制課次長は「今後も重大事故を起こさせないため、区間では重点的に警戒活動に取り組む。ドライバーにも安全運転を心掛けてもらいたい」としている。

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