一関・平泉

本県含む東北北部 梅雨明け発表なし 一関地方でモモ収穫期

モモを収穫する及川さん。梅雨明けの発表が見送られた空の下、作業に励んでいる=7日、一関市大東町曽慶地内の園地

 仙台管区気象台は7日、本県を含む東北北部の梅雨明けについて、今年は発表を見送ることにした。二十四節気の一つ「立秋」までを目安としていたが、明確に判断できる時期がなかったため。平年の梅雨明けは7月28日ごろ、2019年は同31日ごろ。発表が見送られるのは17年以来。今後は改めて検証し、9月初めに梅雨の時期を特定する予定という。

 こうした天候の下、一関地方ではモモが収穫期を迎えている。

 JAいわて平泉果樹部会もも専門部長の及川定儀さん(71)=一関市大東町曽慶=は、淡泊で上品な甘みが特徴の品種「大久保」を栽培し、缶詰の加工用として出荷。「今年は長雨で玉伸びが悪かったが、日が出てきてから急に伸びて収穫できるようになった」といい、自宅周辺の園地30アールで家族と共に作業に励んでいる。

 表面に赤みがあると加工途中で色素が変色してしまうため、果実一つ一つを新聞紙で包んで針金で留め、日光に当てないようにしている。手早くもぎ取って運び、着色や重量などを確かめて選別しており、作業は8月末まで続く見込み。

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