北上・西和賀

迫力の音クリアに響く さくらホールで新スピーカーお披露目【北上】

新スピーカーについて職員(左)の説明を受けるバックステージツアーの参加者

 北上市文化交流センターさくらホールで7、8の両日、リニューアルした大ホールの新スピーカーお披露目会を兼ねた三つのイベントが開かれた。2日間合わせて189人が来場し、館内に響くクリアで迫力ある音に聴き入った。

 2003年の開館以来、使われていた同ホールのスピーカーは老朽化のため市が約1億7000万円を投じ更新。NHKホールで使われているフランス製の高性能のスピーカーを採用し、7月に工事を終えた。

 3イベントのうち、8日午前のバックステージツアーには幼児から高齢者まで58人が参加。同ホール職員から舞台装置や照明、音響設備の概要を聞いた。

 今回の更新でメインスピーカーは大ホール前方両脇と天井に集約し、補助スピーカーを各所に分散設置した。利用サービス課の佐藤辰也さん(57)は「美しく明瞭度のある音を、どの席でも舞台から立体的で均等に聴こえるように改良した」と説明。音の速度や響き、聞こえ方に関するさまざまな実験を通じ、音の仕組みやスピーカーの性能を分かりやすく解説した。

 阿部靖之君(黒沢尻西小2年)は「音が大きくて聴きやすかった」と満足そう。姉の紗千さん(同5年)も「すごく大きい音。いろいろな実験で音のことが分かった。今後もここでいろいろ聴きたい」と目を輝かせていた。

 7日の新スピーカー解説会には37人が参加し、テクニカルな詳しい説明を受けた。8日午後の新スピーカー体験会には94人が参加し、大ホールで自身が持ち込んだお気に入りのCDを聴き、北上在住のジャズシンガー宇津志博恵さんらの生ライブを堪能した。

 佐藤さんは「さくらホールは全国に誇れる施設。これを機に今後も市民が求める高度な創造活動、演出に応えていきたい」と話している。

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