北上・西和賀

20万本黄色いじゅうたん 和賀町・岩崎 ヒマワリ見頃【北上】

北上市和賀町に出現した広大なヒマワリ畑。訪れた家族連れらが黄色いじゅうたんを楽しむ

 北上市和賀町岩崎地区に出現したヒマワリ畑が見頃を迎えている。地元農家による取り組み2年目の2020年度は、敷地を前年度の2倍となる4ヘクタールに拡大。広大な敷地に黄色いじゅうたんのように広がる約20万本の花が美しい景観を創出し、訪れた人たちを出迎えている。

 栽培しているのは、同町煤孫の農業佐藤孝志さん(43)。景観を目玉に認知度を高め農産物や地域資源に目を向けてもらうきっかけにしようと、19年度から取り組み始めた「ひまわり畑プロジェクト」の一環。

 東京農大の学生が提案したアイデアを基に魅力を一層高めようと、今年度は岩崎地区内6カ所で総面積を約4ヘクタールに拡大。5月下旬に種をまき、8月上旬から花が咲き始めた。ヒマワリが畑一面に広がる光景を一目見ようと、11日は家族連れらが次々と訪れ、記念撮影をするなど思い思いに楽しむ姿が見られた。

 家族で訪れた同市鬼柳町の保育士北島綾さん(29)は「ヒマワリの咲く場所をインターネットで探して近場のポイントを見つけ、初めて訪れた。とってもきれい」と笑顔を弾けさせた。佐藤さんは「地域全体の資源や魅力をつなぎ合わせて地域回遊性を高めるため、畑を花で満開にし来訪者の笑顔や地域経済までも満開にしたい」と意欲を高める。

 ヒマワリ畑の場所を紹介するマップを作製し、夏油古民家カフェ&観光案内所の「小昼」に配置。また、農福連携の一環として市内福祉施設と協力して秋には種を収獲し、県内の加工工場に依頼し油を搾って地域の協力店などで販売。油は19年度の2倍となる840キロの生産を目指す。

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