北上・西和賀

墓参りリモートで 御詠歌や念仏剣舞配信 国見の里【北上】

国見の里の法要で、「三拍子」を披露する門岡念仏剣舞のメンバー

 いわて奥州・北上墓地公園自然葬国見の里の法要は13日、奥州市江刺稲瀬払田の同霊園で営まれた。新型コロナウイルス感染拡大の中、一般の参列は見送られ、関係者が自然豊かな環境で静かに故人の霊を慰めた。14日、インターネットで配信する。

 自然葬は樹木や花を墓石代わりとし遺骨を自然に返す埋葬法で、墓を守る継承者や管理費の必要がない永代供養。同霊園は2015年4月に開園し例年盆に合同法要を執り行っているが、今年はコロナ禍で県外から来られない人も多く、法要の様子を動画撮影して同霊園のホームページにアップ。墓参りに来られない人たちにも「リモート墓参り」してもらう。

 法要では事業主である極楽寺(北上市稲瀬町)の司東道雄住職が読経し、静かな環境に御詠歌が響いた。地元の門岡念仏剣舞の12人が「三拍子」を披露し、故人を慰霊。踊り手の昆野鷹我さん(東陵中3年)は「参列者がいないのは寂しいが、笑顔で供養することを意識して踊った」と充実した表情を見せた。

 同霊園の管理業務を受託する北清物産(同市柳原町)の小笠原一嘉社長は「遠くても近くても、大切な方を供養する気持ちは一緒。来られない方々も配信を見ながら供養してもらえれば」と話している。

 同霊園では近年、後継者がいなかったり家族に負担をかけさせたくない、自然に返りたいなどの理由で県内外からのニーズが高まっているという。

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