北上・西和賀

風雨しのいで快適に 北上駅前 バス待合室完成

新設された北上駅前バス待合室。風雨をしのげる環境が整った

 北上市が工事を進めていた、JR北上駅前のバス待合室が完成した。風雨や冬の寒さをしのげる室内の待合環境が整い、市はバスの利用者増加を期している。

 北上駅前は県交通の路線バス、市拠点間交通「おに丸号」合わせて、平日約170本が発着する一大ターミナル。これまで屋根付きの待合スペースはあったが、横からの雨風に加え冬場は雪や寒さにさらされる状況。利用者から改善を求める声もあった。

 市は2017年に策定した「あじさい都市きたかみ公共交通網形成計画」に基づき、20年6月から待合室の設置工事に着手。今月7日に完成した。総工費は約2040万円。

 全体の建築面積は51・90平方メートルで、室内の延べ面積は26・88平方メートル。外の一部も屋根で覆う。主に県交通8路線とおに丸号飯豊黒岩線、二子更木線の利用者の待合室となる。

 室内は高さ約3メートルで、3人掛けのベンチ椅子を6基配置。今後、運行状況が一目で分かるバスロケーションシステムも導入する。

 8日から待合室の利用が始まり、市内の女性(48)は「雨の日は大変だったので、休むところができてよかった」と歓迎。鈴木善一都市計画課長は「これまでも冬場に寒いという声があったが、ようやく市民の声に応えられる。安全、快適にバスを待つ環境が整ったので、ぜひ多くの方々に利用いただきたい」と話している。

 市は19年12月、さくら野百貨店北上店西側のまちなかターミナルに待合室を設置。20年11月24日に同市九年橋に開院する新北上済生会病院にも、屋根付きの待合スペースを設ける。開院後は路線バス、おに丸号の各路線ともまちなかターミナルと新北上済生会病院、北上駅前の3拠点を通り利用者の利便性を高める。

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