北上・西和賀

“地域の宝”で疫病退散 神楽団体ら躍動祈りと絆の舞・北上

開幕した「民俗芸能による祈りと絆の舞」。各出演団体が新型コロナの早期終息に祈りを込め躍動している

 「民俗芸能による祈りと絆の舞~まず演(や)るべ!コロナに負けねぞ!~」(北上市民俗芸能協会主催)は12日、市文化交流センターさくらホールで開幕した。コロナ禍で発表の場が失われつつあることから関係者が結束。初日は神楽団体などが熱のこもった舞台を繰り広げ、民俗芸能が“地域の宝”であることを体現しながら疫病退散を祈願した。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、民俗芸能の活動停止状態が続いたこと、8月の北上・みちのく芸能まつりが中止になるなど、同協会所属の継承団体にも多くの影響が生じた。

 悶々(もんもん)とする中、関係者からは「やってみるべ」といった声が上がった。民俗芸能が置かれている現状、社会状況の変化を踏まえて検討を重ね、入場制限や感染防止対策を徹底した上で開催することを決めた。

 会場を訪れる関係者はマスク着用をはじめ、手指消毒や検温をしたほか、ホールの来場人数を制限。整理券を兼ねた入場チェックシートには住所と氏名、電話番号、発熱の有無など健康状態を記入してもらった。

 初日のオープニングは、活動22年目の黒岩太鼓が登場。戦いの神「阿修羅神」をイメージして作曲された「阿打夢(あだむ)」を演奏し、無になって打つことに徹してステージの幕開けを飾った。

 和賀大乗神楽による「荒神」や早池峰岳流更木神楽の「鶏舞」、これ以降も各神楽団体が舞台上で躍動し、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全、さらには新型コロナの早期終息にも祈りを込めた。

 開催実現に向けて奔走した同協会の菅原晃理事長(73)は「やりたいのにやれない、踊りたいのに踊れない。みんなうずうずしていた」と吐露。感染防止対策を万全にした上で、「このコロナ禍でも『発表会をやろう』という私たちの意気込みを感じ取ってもらえれば」と思いを強める。

 13日には鬼剣舞や神楽団体などが舞台を彩る。

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