黄金の実り抱え満面 黄海小5年生【一関】
一関市藤沢町の黄海小学校(熊谷健司校長、児童90人)の稲刈り体験は18日、同校近くの実習田「ぴかぴか田んぼ」で行われ、5年生16人が5月に植えた稲を手刈りし、秋の実りを喜んだ。
実習田は農家から借り受けた約18アール。総合的な学習の時間に稲作を学ぶ5年生を、黄海地区老人クラブや、地元農業者でつくる耕作支援隊が田植えから収穫まで指導している。
同日は同クラブ会員ら10人がサポート。児童は運動着に長靴姿で作業に当たり、ぬかるむ泥に足を取られながらも身を低くして鎌で稲を刈り取り、一抱えほど集まると束ねて、ほにおに掛けていた。
工藤結月さんは「稲刈りは初めてで難しいが、やっていると楽しくなった」、金今葉惺君は「刈るのは簡単だったけど、泥に足を取られるのが大変だった」と語り、米作りの苦労を実感していた。
新型コロナウイルスの影響で収穫祭の開催は未定。同クラブの千葉忠雄会長は「子供たちは体験学習であり、自分たちにとっては子供らと交流する機会。また子供らと触れ合える機会を楽しみにしている」と語っていた。