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シェフの料理 自宅で 「三陸BOX」商品化 国際会議実行委【岩手】

「三陸ガストロノミーBOX」をPRする狩野会長(右)と達増知事

 三陸国際ガストロノミー会議実行委員会(狩野美紀雄会長)は、三陸中心の食材を使った冷凍メニューの詰め合わせ「三陸ガストロノミーBOX」を商品化した。県内のトップシェフが腕を振るった5品を1セットにしたもので、本格的な料理が自宅で楽しめる。

 実行委は、県内外の著名な料理人や食の専門家らが集う同会議を10月26、27の両日、大船渡市で開催する。関連して会議にオンラインで参加する人向けに、食を通じて三陸の魅力を感じてもらおうと県産食材を使ったメニューを商品化した。

 同BOXは、ホタテやカキ、アリスポークといった三陸産の食材をはじめ、いわて和牛やホロホロ鳥などの県産食材を原料に調理し、急速冷凍技術でおいしさを閉じ込めた。1セットで販売価格は税込み7000円。取り寄せて本格的な味を自宅で楽しめるのが魅力で、実行委のサイトを通じ100セット限定販売している。

 25日には狩野会長らが県庁を訪れ、達増拓也知事に商品と取り組みを紹介。狩野会長は「コロナ禍の中、リモートで会議を見ながら岩手の食材を味わってほしいと思って作った商品。本県の素晴らしい食材を生かし、シェフがオールメインの思いを込めて仕上げた。1カ月後の会議に向けコロナ対策の準備を万全に進めている」と自信を見せた。

 ホタテとパプリカを使ったサラダメニューを味わった達増知事は「冷凍を感じさせない新鮮なホタテをいただている感じが素晴らしい。価格もお得」と太鼓判を押し、「これだけでも幸せな気持ちになるが、実際に三陸に来て作りたてを食べてほしい。きっかけはコロナでも岩手の食の発展として良い方向にある」と会議の成功に期待した。

 同会議は、美食学や食文化を意味するガストロノミーの視点から、三陸の豊かな食材や食文化を発信しようと2019年度に初めて開催された。国内外のシェフや料理専門家らを招き、生産者との交流も含めて三陸の魅力を世界にアピールする。

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